体の不調から癌発覚まで【15】癌かもしれない
こんにちは。
りり子です。
この記事は
体の不調を感じ始めてから、
癌とわかるまでを綴ってまいります。
当時の記憶と、家族とのメールのやり取りや自身で書き記した記録をもとに、書いております。
つまり、過去のお話です。
↓前回の記事はこちら↓
nyankoromaru1201.hatenablog.com
【15】癌かもしれない(癌発覚まであと1週間)
診察室へ戻ると、先生が改めて説明をしてくれました。
先ほど取ったエコー写真を指しながら、
先生「この辺りが白くなってます。検査結果が出るまではっきりしたことは申し上げられないですけど、恐らく位置からして子宮頸癌ではないかと思われます。検査部にお願いして、急いで結果を出してもらうことにしますね。あと、今から血液検査もしてみましょう。結果が出るまで一時間ほどお待ちください。」
そう言われて診察室をあとにしました。
別階にある採血室に向かいながら”私、癌かもしれないのかぁ”とは思ったものの、この時は特にショックはありませんでした。
というか、全く実感がなかったです。
出血はすごいけど動けるし、ご飯も良く食べられる。そんな私が癌なわけない。そんな風にも思っていました。
午後の診療も終わりに近づいている時間なので、この時間から採血をするのは私くらい。
待ち時間もなくすんなり採血をすませ、婦人科へまた戻りました。
もう婦人科の午後の診察を待つ人は誰一人おらず、私ひとりソファーに腰掛け、ひたすら時間が過ぎるのを待ちました。
貧血と待ち疲れ、検査疲れもあり、体はだるくてぐったり。
途中、看護師さんが心配して「診察室内にあるベッドで横になりますか?」と声を掛けてくれましたが「ありがとうございます、大丈夫です」と何故か遠慮して断ってしましました。
そして丁度一時間ほど待った頃、診察室に呼ばれました。
先生「血液検査の結果が出ましたけど、ひどい貧血ですよ。今日は鉄剤を点滴してから帰りましょう。錠剤の鉄剤も出しておくので、明日から飲んでくださいね。細胞の検査結果は、私からお願いして大至急出してもらいますので、一週間後にまた来てください。」
私「来週は家族と来た方がいいですか?」
先生「そうですね・・・。」
私「わかりました。」
先生「今日はどうやってここまで来ましたか?一人で帰れますか?」
私「自分で車を運転してきました。車なので、一人で帰れます。」
そう答えたところ、先生と看護師さんから
「危ないからどなたかに迎えに来てもらった方がいい!」
と説得され、夫に電話をすることにしました。
ベッドに横になり、鉄剤の点滴をしてもらいながら夫の携帯に電話してみましたがなかなか出ません。仕方なく会社に電話をかけ、夫を呼び出してもらうことに。
夫「ごめんね、打ち合わせ中だったよ。どうした?大丈夫か?」
状況を説明したところ、すぐに仕事を切り上げて迎えに来てくれるとのこと。
電話を切ってから急激に悲しみがこみ上げ、涙が止まらなくなりました。
”本当に癌だったらどうしよう。”
さっきまであまり実感がなかったのに、急に不安感に襲われました。
泣いている私に気づいた看護師さんがティッシュを持ってきてくれ、黙ってずっと背中をさすってくれました。
この時の気持ちや状況を思い出すと今も泣けてきます。
今日はこの辺で。
続きは次回に。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します。
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