子なしでもいいじゃないか(子宮体癌)

31歳で子宮体癌と告げられました。子なし夫婦の日常。

体の不調から癌発覚まで【終】癌の告知

 

こんにちは。

りり子です。

 

この記事は

体の不調を感じ始めてから

癌とわかるまでを綴ってまいります。

 

当時の記憶と、家族とのメールのやり取りや自身で書き記した記録をもとに、書いております。

つまり、過去のお話です。

 

↓前回の記事はこちら↓ 

nyankoromaru1201.hatenablog.com

 

【終】癌の告知

 

 

点滴をしつつ1時間半ほど待った頃、夫が病院に到着。

 

「お待たせ!!大丈夫か?歩けるか?」

夫の登場に思わず再び泣きそうに。

 

涙を堪え、付き添ってくれていた看護師さんにお礼を伝え、家路につきました。

 

 

これだけ当時のことをまだしっかり覚えているのに、その後のことがほとんど思い出せません。

覚えているのは、

「こんだけご飯もしっかり食べられるんだもん!癌なわけない!」

「お腹痛い…。こんなに痛いのはやっぱり癌なのかな。癌だったらどうしよう。」

毎日毎日この感情の繰り返し。

とにかく「癌」という言葉に心が振り回されてました。

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そして1週間後、結果報告の日。

 

 

夫と共に車で病院へ向かいました。

もう車に乗っている時から、恐怖と緊張で手が震えていました。

 

 

待合室に着き、呼ばれるのを待っている間が生き地獄のよう。

 

私はまだ生きられるのか、

それとも間も無く死ぬのか。

 

生きた心地がしないとは正にこのことか。

緊張で手足がぶるぶると震え、何回も何回も深呼吸を繰り返しました。

 

 

「りり子さん、一番診察室へどうぞ〜」

 

名前を呼ばれた瞬間、

心臓がキューーーーーーっと締め付けられる感じがしました。

 

 

夫と共に病室に入ると、

先生は怖いくらいの真顔でした。

椅子に腰掛け、先生からの言葉を待ちます。

 

「結果なんですが…。子宮体癌ですね。」

 

「…………そうですか。。」

 

沈黙

 

「私、癌なんですか?」

 

そう改めて聞くと、

先生が黙って頷きました。

 

「ぅ、、ぅあ゛ーーーーーーーーん!!!」

ショックというか、感情が壊れたというか。

号泣してしまいました。

 

先生は黙っています。

夫は黙って俯きながら私の背中をさすっています。

看護師さんがティッシュを持って走ってきます。

 

 

泣きながら夫に

「ごめんね。」

と伝えると、

夫は「イイんだよ、イイんだよ、」

と言いながら私の背中をさすり続けました。

 

 

「お子さんは産めなくなってしまいますが、今は里親制度もありますし…」

と、真顔だった先生は眉を八の字にし、泣いている私を宥め、フォローしようとしているようでした。

私の涙が落ち着くまで、先生も看護師さんも夫も黙って待っていてくれました。

皆んなかける言葉も無かったのでしょう。

そりゃそうだと思います。

 

涙がようやく落ち着いた頃、先生が詳しい内容を説明をして下さいました。

以下、箇条書きにします。

・癌の種類は、扁平上皮化性 類内膜腺癌

・悪性度の低いグレード1(G1)

・恐らくステージ2くらい(手術してみなければわからない)

・手術後、肉眼では見えない取りきれなかった癌をやっつける目的で、抗癌剤治療を勧める

・手術の内容としては、両側卵巣、卵管、子宮、大網を切除、骨盤内リンパ節郭清

 

また、後日CT検査を行い、他の臓器に転移がないか見てみましょうとの事でした。

 

セカンドオピニオンで、他の病院へご相談に行かれても構いませんからね。ただ、出来るだけ早く手術した方がいいので、手術日だけは確保しておきたいと思うのですが宜しいですか?」

 

先生はこのように気遣いながらお話しして下さり、その一言一言は非常に思いやりがあり、信頼できる方だと改めて感じました。

 

先生のお言葉通り、手術日を約1ヶ月後に確保して頂きました。

 

そんなこんなで癌の告知を受け、抜け殻のようになった私と夫はトボトボと病室をあとにしました。

 

さっきまで普通の主婦だったのに、今は癌患者。

もう夫との子供は見られない事が確定。

いつまで生きられるのか。

 

 

 

こうして、癌患者としての日々がスタートしました。

 

 

 

「体の不調から癌発覚まで」はここで終わりです。

次回、「体の不調から癌発覚まで」のまとめ、考察を記事にしてから、

次に子宮体癌、闘病編】を始めたいと思います。

 

  

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

次回も宜しくお願い致します。

 

 

↓↓治療中役立ったもの↓↓

(できるだけ安価なものを選んで使っていました。ご参考まで。)

 

脱毛してからはこちらのケア帽子をいつも被っていました。

価格も安いので洗い替えで複数枚所持しておりました。

 

入院の際はいつもこの泡洗顔を持参しておりました。これなら泡立て不要なので点滴していても片手で洗顔できました。(ズボラなので今でも詰め替えを購入して使っています。笑)

 

骨盤内リンパ節郭清をしてからは、下半身も泡のみで洗っています。乾燥・傷・感染症予防の為にもボディタオルの使用は週一にしています。因みに現在こちらを使用しています↓。

 

 

個人的におススメ品

我が家の風呂場ではこれを使っています。

石鹸がドロドロにならないし見た目もスッキリ。